【ペルー】マチュピチュの行き方【アンデスの絶景】

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このページでは、海外26か国以上訪問&南米を2か月放浪した経験がある筆者(フジマナ)がペルーのマチュピチュの行き方について解説します。筆者は、2014年の2月にマチュピチュに行きましたが、端的に表現すると「アンデスの大自然とインカ帝国の文明を知る絶景」です!そこで、実際に私が行った方法だけでなく、その他の行き方について調べましたので、解説していきます。

マチュピチュとは

マチュピチュ(スペイン語:Machu Picchu)とは、ペルーの標高2,340mの高地にある15世紀のインカ帝国の遺跡です。また、現在では世界遺産(文化遺産)にも認定されている都市クスコ(15世紀はインカ帝国の首都)と合わせて、「南米を代表する観光地」です。「マチュピチュ遺跡」とも言います。

マチュピチュは、神を祀る神殿だったという説が有力ですが、インカ帝国は1523年にスペイン人による征服で滅亡するまで文字を持たなかったため、建設された経緯は詳しくは分かっていません。

そのように色んな謎に包まれているため、2007年には、新世界7不思議の1つに選ばれています。

マチュピチュの場所

まず初めに、マチュピチュの場所について説明します。マチュピチュは南米の太平洋側の国ペルーにある観光地です。ペルーは、日本から見るとほぼ地球の裏側に位置しています。

ペルーは、日本人には少しマイナーな国ですが、実は20世紀に日本人が大量に移民した国でもあり、現在も日系ペルー人がたくさん住んでいます。最近では、2019年に日本の皇室の眞子様が表敬訪問したことでも有名になりました。

マチュピチュは、そんなペルー東部のアンデス山脈に囲まれたクスコ県にあります。

つまり、日本からマチュピチュに行こうとする場合、飛行機を乗り継いで地球の裏側に行き、しかもペルーの首都リマから遠く離れたアンデスの山奥に行くことになるので、その道のりは決して楽ではありません。しかし、途中に首都リマ、クスコ、インカ鉄道というペルーを代表する観光地を経由するため、その道中も十分に楽しめるかもしれません!

ペルーの国旗

行程①ペルーの首都リマに行く

まず、ペルーには、マチュピチュだけでなく、ナスカの地上絵、チチカカ湖、クスコなどなど様々な観光地がありますが、日本からペルーへの空路の玄関口は首都リマのホルヘ・チャベス国際空港になります。また、人口や経済規模におけるペルー最大の都市も首都リマです。

ペルーのリマは日本から見て地球の裏側にあたるので、当然ながら、日本からの直行便はありません!つまり、日本から最低でも2つのフライトに乗ることが必要です。だいたい、日本の出国からペルーに入国するまで、最短でも丸2日はかかります。そして、ペルー入国からマチュピチュ遺跡の到達まで、およそ1~2日はかかります。したがって、日本からマチュピチュに旅行する場合は、最低でも1週間日以上(できれば10日間以上)は予定を確保する必要があるかと思います。

首都リマのサンクリストバルの丘(筆者フジマナ撮影)

日本からリマへのフライトを検索すると、以下の行程が出てきます。
①アメリカ・ロサンゼルス経由
②アメリカ・ニューヨーク経由
③アメリカ・ヒューストン経由
④メキシコシティ経由

それぞれ、どういう行程か確認してみましょう。

①アメリカ・ロサンゼルス経由 
日本
⇓ JAL
米国:ロサンゼルス国際空港 (LAX)
⇓ LATAM航空グループ
ペルー:リマ ホルヘ・チャベス国際空港(LIM)

②アメリカ・ニューヨーク経由
日本
⇓ JAL
米国:ニューヨーク ジョン・F・ケネディ国際空港(JFK)
⇓ LATAM航空グループ
ペルー:リマ ホルヘ・チャベス国際空港(LIM)

アメリカ・ヒューストン経由
日本
⇓ JAL
米国:ヒューストン ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港(IAH)
⇓ LATAM航空グループ
ペルー:リマ ホルヘ・チャベス国際空港(LIM)

④メキシコシティ経由
日本
⇓ ANA or アエロメヒコ航空
メキシコ:メキシコ・シティ国際空港(MEX)
⇓ LATAM航空グループ
ペルー:リマ ホルヘ・チャベス国際空港(LIM)

日本~リマの主なフライトは、以上です。

ペルーに行きたい日程に合わせて、フライト時間、航空券代、マイルなどの事情を総合的に考慮して最も都合が良いフライトを選べば良いと思います。

(ちなみに、筆者フジマナは、メキシコを縦断した後、アメリカのマイアミからペルーのリマ(太平洋沿い)に到着しました。日本からマイアミの直行便はないため、日本から行く人はマイアミ経由をする合理性はありません。また、フジマナはペルーを観光した後、ボリビアとアルゼンチンを経由して、ブラジルのリオデジャネイロ(大西洋沿い)まで陸だけで2か月かけて横断する、というバックパッカー旅行をしました。)

行程②リマからクスコに行く

マチュピチュの観光拠点になる大きな都市は、インカ帝国の古都クスコです。リマは、太平洋沿いの標高ほぼ0mの都市です。一方で、アンデス山脈の観光拠点となるインカ帝国の古都クスコは、標高約3400mの高地にあります。そのため、リマからクスコへ移動する場合、バスなどを使って陸移動できなくもないようですが、非常に険しい道です。したがって、リマからクスコへは、通常は飛行機(国内便)を利用します。

リマにもいくつかの観光地がありますが、リマで観光しない場合は、リマの空港で飛行機を乗り換えするだけで、クスコに直行すればいいでしょう。

古都クスコの大聖堂(筆者フジマナ撮影)

行程③クスコからインカ鉄道に乗る

クスコは、インカ帝国の古都として、都市全体がユネスコ世界遺産(文化遺産)に登録されているため、到着したら少しは街歩きを楽しむことをオススメします。

クスコからマチュピチュへは、インカ鉄道(Inca Rail)に乗って移動することが一般的です。

このインカ鉄道は、クスコの郊外オリャンタイタンボ(Ollantaytambo)駅から乗ります。オリャンタイタンボ駅は、クスコ中心部から約60km離れており、公共の交通機関はないので、クルマで1時間半程度かかります。

おそらく多くの人は、クスコ中心部で宿泊すると思いますので、そこから自力でオリャンタイタンボ駅に行くのは、とても難易度が高いです。そこで、ツアー会社を使うといいでしょう。

クスコの空港にたくさんのツアー会社がありますので、
オリャンタイタンボ駅までの車の手配+インカ鉄道のチケット
を予約しておくと良いです。

なお、多くのペルー人は、スペイン語しか話せず、簡単な英語(water、数字など)すら話せませんが、ツアー会社の人々は英語が話せる人が多いので助かります。

(ちなみに筆者フジマナはツアー会社が手配したタクシーに乗りましたが、ペルー人の地元のおばちゃんと相乗り状態で、そのおばちゃんは手元で編み物をしながら大声でタクシー運転手と話を1時間半ずっとしていたので、とても苦痛でした。笑)

オリャンタイタンボ駅に停車中のインカ鉄道(筆者フジマナ撮影)

行程④マチュピチュ村から遺跡まで登る

ほとんどの人は、マチュピチュ村で1泊することになると思います。マチュピチュ村は小さな村ですが観光地化されているので、多くのホテルやお土産屋、バー、ナイトクラブ、温泉などもあり、街歩きが楽しめます。

マチュピチュ村の温泉(筆者フジマナ撮影)

マチュピチュ村からマチュピチュ遺跡までは、山を登ることになりますが、バスか徒歩という選択肢があります。

バスで登る

マチュピチュ村から遺跡までたくさんの大型バスが出ているので、それに乗る人が多いです。乗るためには、クスコの旅行会社で事前にチケットを買っておくか、マチュピチュ村に到着後に買うといいでしょう。

ちなみにマチュピチュ村から遺跡まではかなり急斜面なので、大型バスがジグザグと山の舗装道路を登りますが、まるで崖を登っているような景色なので、少し恐いです(笑)

徒歩で登る

マチュピチュ村から遺跡までは登山道があり、そこを登ることもできます。所要は2時間程度だそうですが、急斜面なので結構ハードだと思われます。また、マチュピチュ遺跡についてからも結構歩いて見てまわることになるので、体力を温存しておきたい人は、バスで登るのをオススメします。

ちなみに徒歩で登山する人は、やたら白人系の欧米人が多かったです。なぜでしょうか(笑)

山を登りきれば、いよいよ目的地のマチュピチュ遺跡です。遺跡では世界中の観光客であふれています。

マチュピチュ遺跡とフジマナ

また、野生(?)のアルパカもあふれています。笑

マチュピチュ遺跡のアルパカ(筆者フジマナ撮影)

持参すべき物①高山病の薬

クスコもマチュピチュも標高2,300~3,500mの高地にあるため、日本人の多くは高山病になってしまいます。特に、フライトでクスコ&マチュピチュに行く場合は、ペルー・リマ(標高ほぼ0m)経由になりますので、標高3,500mのクスコの空港に着いたとたん、体調が悪くなる人が多いです。

高山病になると、息切れ・吐き気・せき・たん・食欲不振などになります。症状が酷い人は、ホテルで寝たきりになって、観光どころではなくなってしまいます。

そのようにならないため、日本から高山病の薬を持参することをオススメします。内科などで高地に行くことを告げれば、事前に処方してもらえます。なお、ペルーの薬局でも高山病の薬は売っていますが、ペルー人の多くは、簡単な英語すら話せませんので、ペルーで調達するのは難易度が高いです。

(筆者フジマナは、ペルーのクスコから高山病に2日間かかってしまいましたが、マチュピチュは少し標高の低い位置にあるため、インカ鉄道でマチュピチュ村に着いた頃にはすでに元気でした。しかし、クスコでの高山病の症状が苦しすぎて、日本から薬を持参しなかったことを激しく後悔しました。これを見てる人はぜひ薬を処方してもらっておいてください!)

高低差の激しいクスコの街並み(筆者フジマナ撮影)

持参すべき物②旅行本

現在は、スマホとwifiがあれば海外の情報も簡単に手に入るようになりましたが、ペルーに行く際には、日本から旅行本を持参することをオススメします

なぜなら、ペルーのような発展途上国では、wifiが繋がりにくいことが多く、治安も日本に比べると悪いのでスマホも盗まれる可能性があります。(実際、筆者フジマナはブラジルで白昼堂々iphoneを強奪されました。泣)

そのようにネット環境がなくても、観光情報を手に入れられるように、日本語の旅行本があると便利です。筆者は、海外に26か国以上行っていますが旅行前に必ず「地球の歩き方」を買うようににしています。

必ず「地球の歩き方」を買う理由
①情報量が他の旅行本より圧倒的に多い
②本のサイズがコンパクト

まとめ

いかがでしたか?マチュピチュに到着するまでの時間はかかるものの、道中のクスコやアンデスの大自然も含めて、マチュピチュは行く価値ありです!日本からマチュピチュへの行き方を以下に簡単にまとめます。

・日本からマチュピチュは、フライトに最低2~3回乗り、丸3日はかかる
・日本から、アメリカorメキシコを経由して、ペルーの首都リマへフライトに乗る
・リマからクスコへの移動は飛行機がオススメ
・クスコからオリャンタイタンボ駅を経由してインカ鉄道に乗りマチュピチュ村へ行く

・マチュピチュ村から遺跡まではバスor徒歩で山登り
高山病の薬と旅行本を持参すると良い

マチュピチュからのびるインカ道
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