2020年、世界中で感染者を増加させ、経済に大打撃を与えた新型コロナウイルスですが、実は、世界には「コロナ」という名前の人がたくさん存在していることが判明しました。また、新型コロナウイルス感染症の拡大によって、2020年に産まれてくる子どもに、新型コロナウイルス(COVID-19)に関連する名前を付ける親が増えているそうです。そこで、このページでは、世界の新型コロナウイルスにまつわる人名について、説明します。
【もくじ】
オーストラリア
オーストラリアのゴールドコーストには、8歳のコロナ・デブリースくんという男の子が住んでいます。デブリースくんは、俳優にトム・ハンクスが新型コロナウイルスに感染したのを知り、デブリースくん自身が「コロナ」という名前を理由に学校でイジメにあっていることを手紙にして、トム・ハンクスに送ったそうです。
すると、トム・ハンクスから返信とタイプライターの贈り物が届いたということです。返信には「君の手紙は私と妻をとてもすばらしい気分にしてくれた。君は私が知る人のなかで太陽の周りの光の輪のような『コロナ』という名前を持つただ1人の人だ」と書かれていました。また、そのタイプライターは、愛好者だというトム・ハンクスが入院中に持参していたスミス・コロナ社のものだということです。
(出典:NHK)
インド
インド南東部のアガルタラの病院では、最近、同時期に出産した女性2人が医師の提案を受けて、それぞれ自分の子に「コロナ・クマール」、「コロナ・クマリ」と名前を付けたそうです。医師は、健康意識が高まることを意識してその名前を提案したそうですが、意外にも、母親たちは、反対しなかったそうです。
また、サンジェイ・バウリさんは、インド北西部のラジャスタン州の自宅から数千キロも離れた場所で足止めを食らい、「こんなつらい時期に直面したすべての苦難を記憶する」ため、生まれてきた息子を「ロックダウン」と命名したそうです。
フィリピン
フィリピン中部のバコロドでは、ジョン・トゥパスさんは、4月13日に生まれた女の子に「コビッド・マリー」と名付けることを決めたそうです。トゥパスさんは、命名の理由について、「COVID-19が苦しみだけでなく、喜びももたらしてくれたことを思い起こさせる名前にしたかった」と述べました。
(出典:JIJI.COM)
日本
日本では、新型コロナウイルスに関連した名前をつけられたニュースは確認してませんが、「ころな」と読む名前は、主に女の子の名前において日本にも存在しているようです。子供の名前決め・名付け支援サイト「赤ちゃん命名ガイド」によると、
心音、心菜、恋呂奈、衣奈、衣菜、衣那、頃奈など、
「コロナ」と読む女の子の名前が多数登録されています!
また、日本では、2020年4月に生まれた男の子では、多い名前順で、1位「陽翔(主なよみ:はると、ひなと)」が2か月連続1位になり、4位「大翔(主なよみ:はると・ひろと)」も3月15位から大幅ランクアップしており、その他に「結翔(主なよみ:ゆいと)」「悠翔(主なよみ:ゆうと)」といった“飛翔ネーム”が急上昇したそうです。新型コロナウイルス感染症の拡大による外出自粛の反動により、「飛び立ってほしい」という願いが込められているでしょうか?
ちなみに、女の子の名前では、2020年4月に生まれた女の子の名前は、多い名前順で、6位「結菜(主なよみ:ゆな・ゆいな)」、9位「陽菜(主なよみ:はるな・ひな)」のほか、「陽菜乃(ひなの)」「菜月(なつき)」「紗菜(さな)」など、花に関連する春らしい名前“春ネーム”が好まれていることがわかります。
(出典:PRETIMES)
まとめ
いかがでしたか?元々、日本でも外国でも、「コロナ」という名前が珍しくないことが分かりました。また、2020年の新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、健康祈願や苦労にあやかって、「コロナ」「コビット」「ロックダウン」など新型コロナウイルス関連の名前を付ける人が急に増えているようです。「病気の名前だから縁起が悪い」と避けるのではなく、名前の付け方に対して世界にはいろいろな価値観があることが判明しました。
こちらの記事もオススメです👇